ハイジのつぶやき

日常の、こころが動いたことを、イラストと一緒につづっていきます

エッセイ:「私の子育て」

 

こんにちは、ハイジです(*'ω'*)。

半年以上仕事が忙しく、久々の投稿です。

 

長男の、来春の進学先が7月に無事決まりました。

彼は高専から大学を受験、つまり、大学編入試験を受験したので、

こんな、セミがシャンシャンと合唱する季節に受験、となりました。

 

中学卒業後は学寮で5年間おせわになり、

来春からは大学の近くで一人暮らし、となります。

 

おそらく我が家、彼にとってはもう「実家」となるこの家には

盆正月(それさえもバイトであやういかも?)以外は、

もう、もどってこないんじゃないのかな…と、ふと、気が付きました。

 

親バカになるかもしれませんが、なんでも一人でできるようになりました。

学寮で熱が出たときには、自分で自転車で病院にいったり、

あるいは、編入学の受験勉強は、先輩人脈をフルに生かし

(そもそも専門教科は塾では教えてくれません)、

親は全くノータッチで無事合格。

 

なんと親孝行な息子なんだろう…。

 

そして、私が、彼とまともに一緒に暮らしたのは、

たったの12年間だったわけです。

 

なんと、手抜きな子育てをしてきたんだろう…"(-""-)"

いや、子育て、と、いえるのか?

 

ちょっと考えてみてみました。

さすがに、少しぐらいは「これが子育てのコツです」みたいな

事をやったんじゃないのか?と。

 

これは賛否両論、というか、

家族で私だけが肯定派なのですが、

「粗食」で育てた自負はあります。

とにかく、甘いおやつはなるべく控える。

真夏でもアイスクリームは常備していませんし、

チョコレート、ジュース類も置いていません。

決して嫌いなのではなく、「甘いものの中毒性?」のような

ものに抵抗があるのです。

 

食べ物で満足してしまうと、脳がその先に進まないというか、

いろんな物事に対する探究心やハングリーさが失われて

しまうんではないかという、

ある種不安のようなものが頭にあるようなんです。

 

お菓子類だけではなく、

食事の味付けも”シンプルイズザベスト”的な発想から

焼いただけ、煮ただけ~、ちょっと味がついてるだけ~、

のような感じで、

「なんとかの、なんとか風、なんとかを添えて」

みたいなのは決して作りません。

(…これをいうと、息子からは、”舌がバカなだけ”とか、

単に料理がヘタなんじゃないの?と言われますが)

 

なので長男と下の娘は、

何でも食べます。給食ダイスキ!で、

長男に至っては、学寮の学生がほとんど残すような

おかずでも全部食べるそうです。

なので学寮の友達から「舌がバカ」という言葉を

教わって帰ってきたのかもしれませんが…"(-""-)"

 

我が家はテレビもあまり、見ないのです。

私がもともとあまりテレビを見ないので、

彼が高専受験時は自然と、週に1日、1時間だけ、

という生活になってました。

(しかも親の趣味でGlee

それ以外は勉強していたのか?というと

そうではなく、おそらく、友達から借りてきた

マンガをこっそり見てたんじゃないかな。

 

後は、子供には”物”も買いません。

特におもちゃ類。少し使ってすぐに粗大ごみになるような、

プラスティック系は、ほぼ買い与えてません。

 

これは「単にケチなだけ!」と言われますが、

ちゃんと理由があり、

やはり「既存のおもちゃで脳が満足してしまい、

自分で想像力を働かせ工夫して遊ぶ」ということが

おろそかになるんじゃないか、という

考えからです。

 

実は私も、エレクトーンという楽器を

買ってもらった以外、めだった

おもちゃ類を買ってもらっておらず、

”人形のおうちセット”が欲しくてたまらなかったので、

自分で空き箱や包装紙で作ったことがあります。

リカちゃん人形も買ってもらえず、

古くなった服や毛糸で作ったりしていました。

 

その当時は「うちの親はなんてケチなんだろう」とか、

「そんなに貧乏なのか?」などと

恨み節ばかり並べてましたが、

こうやって文章を書いててびっくりしました、

いざ、自分が親となった時に、

なんと、「同じこと」を、するんですね。

 

「自分にされたことは他人にもする」という

恐ろしい法則に気付くと同時に、

親に感謝もしました。

 

「質素に育ててくれてありがとう」と。

 

人形のおうちセットを作っているときは、実は

楽しかったんです。

「明日は、二階への階段を作ろう」などと、

毎日毎日、続きを考えるのが楽しみでした。

 

今も仕事で、教材などを作ることがありますが、

一から作ることは苦ではなく、むしろ、

自分の思う通りに作り上げれるので、ストレスがないですね。

逆に事務員だった会社員時代は、自由に仕事が出来ず、

ストレスがたまってました。

 

私が長男にしてあげれたこと、

「物を与えすぎずに育てた」

という一言に尽きるかもしれません。

 

裏返せば「けちけち子育て」

とも言います…。